予算編成

今、派遣先の大学でいっしょに仕事をしている大学職員の方は、来年度の予算編成でかなり忙しい思いをしています。かつては、私も同じような作業をやっていたので大変さが解ります。


とはいえ、もう12月後半。私がやっていたころは、11月末には終わっていました。今頃は、とっくに幹部会議にかけられ、会社全体の予算を管理する部門に渡っていたころです。


ほぼ1年先のことを予想して予算を立てるのは、かなり難しいと感じていました。数年に1度の投資の影響は解りやすいのですが、年によって価格改定があったり、年度の途中に解約がありうる費用を、予算どおりに実行できたことはありませんでした。


さらに、私が予算を管理していた時期は、バブルがはじけて製造業が後ろ向きになっていた時期でした。全ての費用を削減する指示が出ており、やりくりに苦労していました。だいたい、複数年で契約している保守とリース費用が予算のほとんどなのに、一律何%で削減しろ、と言われてもできない。こんな指示をするということは、上は何も考えていないのかな、と思っていました。ちなみにその会社は、今はありません。


よく少しでも自由に使えるお金があれば、いっしょに働く仲間にもっと便利なものを購入してあげられるのに、と思っていたものです。今考えても、当時は、あんなひどいパソコンを我慢して使って、よく仕事してたと思ってます。


今働いている大学では、自社で持っているサーバーを、クラウドに置き換える時期を迎えています。他の大学では、クラウドに移行済み、というところも多いようです。この変化は、予算編成を難しくします。去年まで毎年使っていた費用が急に0円になり、全く新しい費用が発生するとなると、過去のデータが使えません。これは、予算編成では大変な変化です。そのため計算に時間がかかっているようです。


まあ、私は派遣の身分なので、予算編成に関わることはありませんが、Excelの表と見積書を見比べている姿は、昔の自分とオーバーラップして、応援したくなります。