残業80時間

昔、私が大企業の子会社に勤めていたころ、月に80時間の残業をやっている人は珍しくありませんでした。ブラックな環境でやっているかというとそうではなく、好きなオモチャで遊んでいる、といった感じの方が多かったように思います。


それでも、深夜に及ぶとそれなりにきついはずです。「期間内に完成させる」という使命感でやっていた方もいます。

 


ライターの仕事で、残業に関する記事を書くために、いろいろネットで調べたのですが、日本人の残業の平均は、一ヶ月に74時間、という調査結果がありました。調査対象の職業にもよるのでしょうが、ITに興味があるビジネスマンの平均残業時間とすれば、外れてはいないと感じます。

 


さらに、20代後半から30代後半にかけては、平均は約80時間です。今でもこれくらいやっているのかな、と感じます。

 


さて、本題です。
仮に、基本給26万円の人が80時間残業したら、どれくらいもらえるか。基本給26万円では、たぶん、一人暮らしなら余裕ですが、家族ができると足りない金額です。こんな人が、80時間残業すると、プラス10万円です。私の経験では、毎月36万円あれば、家族でも十分暮らせます。しかし、その分、家族との時間を犠牲にしているのでは。

 

 

エンジニアの中には、熱中して楽しみながら長い時間仕事してもいい、という方もいるかもしれませんが、お金のために残業している人も多いと思います。一ヶ月に80時間は、異常です。これが常識だと思ってはいけないのでは。

 

 

過去に、若くて優秀なエンジニアを何人も見てきました。職場全体がこの人に依存している、という方もいました。そのような人でも、大企業の給料体系では、低く抑えられてしまいます。能力のある人の給料を、柔軟に高くしてあげる仕組みがあってもいいのにな、と思います。