小学校のプログラミング授業

去年、ICT支援員になりここ1年、小学校のプログラミング授業に関わってきました。

 

私がプログラミング言語に出会ったのは今から40年前。当時のパソコンは電子工作の延長にあたる趣味のおもちゃでした。そこから仕事の一部として関わってきました。そのようなプログラミングに関わる仕事をあきらめてICT支援員になった訳ですが、まだまだ未練はあります。

 

ただし小学生にいきなりC言語の話をしても理解してもらえないし、そのような依頼もありません。ということで世の中にあるプログラミング教材を使った授業を支援しています。

 

私が小学校の授業を受けたのは、はるか昔のことで覚えていません。ここ1年、小学校の授業に付き合った感想は、こんなに演習のような授業が多いのか、というものです。

 

社会人になっていろいろな教育の機会を経験しています。しかし、それらのほとんどは講師が一方的に話すだけで、演習を伴う教育は少ない、という印象でした。もちろん小学校でもそういったタイプの授業があるものの、以外と少ない、という感じです。

 

私が関わったプログラミング授業は、そのような演習の1つです。ちょうど家庭科の授業で料理を作るように、全員にこの作業を、と指示して体験してもらいます。

 

じゃ、それが児童にとってどんな学びがあるのか?正直、プログラミングに触れられるのは45分の授業の中だけです。実質、30分で何かを学んだと体験してもらわなければなりません。まあ、私が仕事で使ってきたプログラミングなど、教えられる訳がありません。

 

そこで私が重視しているのは、算数の図形問題が解けた時のような感覚。できれば何年か前に流行った「アハ体験」をプログラミングの授業で体験してもらえたらいいな、と思ってやっています。

 

こんな簡単なプログラムと思えるものでも、組めない児童がたくさんいます。でもそんな児童に指導して、「あっ」と言ってもらえると、うまくできたかな、なんて思ってしまいますね。

 

 

ICTを活用した授業ってこんなの?

今日、ICT推進校に指定されている小学校にICT支援のため訪問してきました。正直、この学校で支援することは特にありません。何もない日は普段の授業を見学させてもらい、他の小学校の支援で活用させてもらうことになっています。

 

今日はそれに加えて情報担当の先生と話をさせてもらいました。会話から感じられたのは、普段の授業でICTを意識して使ってはいない、ということでした。

 

とはいえ、各児童はいつでもタブレットを使えるようになっており、教室には大型テレビがあっていつでも使えるようになっています。ちょうど2年生の授業を見学させてもらったのですが、児童がグループを作り、付箋に何かを鉛筆で書いて相談していました。それを班毎にA3の白い紙にはって先生に提出、ここまではどの学校でもやっていることかもしれません。

 

提出されたA3の紙を黒板に貼ったら、先生がそれをタブレットのカメラで撮影し、すぐにテレビに映して、付箋を拡大して〇とかレ点を付けて、その班の児童から話を聞きながら説明を始めました。そうやって印を付けた画像はタブレットに保存されます。そのまま班の児童に送れば、その班はそれを使って次の活動ができそうです。

 

こういう先生のやり方を見ていれば、自然と児童も使い方を覚えていくのではないでしょうか。なお、この学校は5年以上前からタブレットを活用しているそうで、最初のころは試行錯誤をやっていたそうです。そしてタブレットに慣れた児童を相手にすることで、先生も鍛えられ、日常的に使えるようになったようです。

ICT先進校の先生と話しました

今日、山形では珍しいICT先進校にICT支援に行き、担当の先生と話をしてきました。

 

この学校、何年も前から外部の専門家が入って児童を指導しており、5,6年生は新任の先生よりもICTに詳しいくらい、日常的に活用しています。

 

そこで普通の授業でタブレットをどんな風に活用しているのか、見せてほしいと依頼しました。私は元々ITエンジニアで教師の経験がありません。YouTubeで授業の様子を見てはいますが、実際どうなるかが気になるところです。

 

しかしその先生が言うには、日ごろの授業でタブレットをそれほど使っていはいないと思う、とのことでした。ただし児童がタブレットに慣れているので、指示すれば普通に使える、ということです。さらに時間をかければ驚くような作品を作るということでした。

 

私自身はICTの使い方は理解しているつもりですが、どう使うかを指導できません。同僚とこれについてチャットしたら、ICTに疎い先生を指導するつもりで接すれば大丈夫、というのですが、ミスリードしないかと心配です。

小学校の研修でクレームを受けました

小学校は2学期がはじまり、ICT支援も再開しました。しかし新型コロナの感染対策のため、出入業者の入校を禁止している学校もあり、まだ本格的に再開とは言えないようです。

 

小学校の先生向けの研修を依頼されるケースもあり、幾つか対応してきました。小学生が相手であれば、反応がはっきりしているので、様子を見ながら説明を変えたりします。やはりIT用語をそのまま言ったり、大人向けの言葉をついつい使ってしまうので、解りにくいことが多いようです。

 

しかし、先生が相手だと反応が無いので難しい。同僚がいれば、説明をフォローしてもらえるので、なんとかなるのですが、1人でやるのはつらいなと感じることがありました。

 

これが1人や2人の先生を相手に、反応を見ながら説明する機会があれば、その方が解ってもらえるように思います。しかし、10人くらいを相手にすると、一方的に話をしてしまうことが多く、ダメですね。

 

 

先日、同僚のサポートで研修を受ける予定で行ったところ、同僚が急用で来れなくなり、1人で対応したことがありました。準備ができていないので、知ったいることを話したのですが、それは依頼していた研修内容と違う、ということでクレームをもらってしまいまいした。

 

 

回数をこなせば、相手に合わせた研修ができると思うのですが、イメージできないことはできません。次回、同じような依頼があれば、もっとうまく対応したいな、と思ってます。

ICT支援で子供達に説明する際の注意

前回、ICT支援員の難しさは言葉選び、と紹介しましたが、人前で話すことに慣れていないと気が付かずにやってしまいます。

 

 

子供の世代の先輩といっしょに支援に行って、クラス全員に説明する際、やってしまいました。その時は先輩がうまくフォローしてくれたのですが。結局、余裕が無い状態で説明していると、聞いている児童に関係なく話をしてしまいます。そんな時、児童が理解していないのに、話を続けてしまうことも。

 

 

児童はこっちを見て、きょとんとしているのに気が付ければ、そこからがんばって関心を引いて、うまくフォローもできるのですが、気が付かないと大変。児童はこちらの話を聞かずに、勝手に動いてしまいます。そうなっては授業は台無しで、担任の先生にも迷惑をかけてしまう。

 

 

これをどうすればいいかと、YouTubeで調べたこともあるのですが、どうも新人の小学校の先生にとって共通の課題みたいでした。素人がうまく説明できないのは当然です。うまくやるには、準備に時間をかけて内容をしっかり把握し、児童が理解しているかをしっかり見ていくしかありません。

 

 

しかし、ICT支援員は突然こんなテーマで、なんて振られるとうまくできないことも。そんな時は、目の前の男の子に話かけるように話すように心がけてます。そして、「これ解るかな?」という問いに「解る!」と答えてもらえると自信が持てますね。